EX248

Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Enterprise Application Server Administration -

概要

試験の説明

Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Enterprise Application Server Administration - (EX248) は、Red Hat® JBoss® Enterprise Application Platform (JBoss EAP) でアプリケーションをインストール、設定、監視、管理、およびデプロイするための知識とスキルをテストする実技試験です。

この試験に合格すると、Red Hat 認定アーキテクト (RHCA®) を取得する際の前提条件にもなる Red Hat 認定スペシャリスト - Enterprise Application Server Administration - を取得できます。

この試験は、Red Hat® JBoss® Enterprise Application Platform (JBoss EAP) v7.4 に基づいています。

試験の対象者

Red Hat JBoss EAP へアプリケーションをインストール、設定、監視、管理、デプロイするために必要なスキルと知識を実証する認定の取得を目指す、次のような IT プロフェッショナル

  • アプリケーション・サーバー・システム管理者
  • アプリケーション管理者
  • アプリケーション開発者
  • デプロイマネージャー
  • システムアーキテクト
  • 品質保証エンジニア

受験の前提条件

受験者は次の条件を満たしている必要があります。

試験の内容

試験の学習ポイント

Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Enterprise Application Server Administration - の受験者は、JBoss EAP を使用して、以下のタスクを 1 人で実行する能力が求められます。タスクをカテゴリごとにまとめていますので、試験の準備にご活用ください。

JBoss EAP のインストールと管理
  • JBoss EAP をシステム内の特定の場所にインストールする
  • JBoss EAP にアクセスして保守するための最小限のセキュリティ要件を設定する
  • 提供されたツールを使用して JBoss EAP にアクセスして管理する
  • それぞれが複数のサーバーを持つ 2 台以上のホストにまたがる、マルチノードでマルチサーバーの JBoss EAP ドメインを設定し、起動する
JBoss EAP ドメイン、 ホスト、サーバーの設定
  • JBoss EAP ドメイン、 ホスト、サーバーを作成、削除する
  • 個々の JBoss EAP ドメイン、ホスト、サーバーを起動、監視、停止する
  • Java メモリー使用量を、ホストレベル、サーバーグループレベル、サーバーレベルで設定する
JBoss EAP の設定によるクラスタ型および HA 運用のサポート
  • JBoss EAP サービス (アドレスとポートの両方) 用に永続ネットワークバインドを設定する
  • TCP ユニキャストネットワーキングを使用した高可用性クラスタリングを設定する
  • クラスタノード間の通信チャネルをセキュリティ保護する
JBoss EAP の監視と管理
  • 設定スナップショットを作成、復元する
  • JBoss EAP ログを設定する
Java メッセージングサービスの設定
  • JMS トピックとキューを削除、作成、設定する
  • JMS の宛先へのアクセスを保護する
アプリケーションの管理
  • アプリケーション要件に基づいて適切な JBoss EAP サーバープロファイルを選択する
  • データソースを設定する (XA 準拠と非 XA 準拠の両方)
  • アプリケーションをデプロイおよびデプロイ解除する
  • その他のライブラリとドライバーをデプロイおよびデプロイ解除する
  • Web アプリケーションを root コンテキストにデプロイする
JBoss Web コネクターの設定
  • 要求に応じて JBoss EAP Web プロパティーを調整および設定する
  • SSL 暗号化接続を設定する
JBoss EAP のレガシーセキュリティサブシステムの設定
  • セキュリティドメインを作成、修正、使用する
  • JBoss EAP を、LDAP や DBMS などの指定された外部セキュリティソースに接続する
  • JBoss EAP サービスへのアクセスを保護する

知っておくべきこと

準備

この試験を受験する前に、Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) または Red Hat 認定エンジニア (RHCE) の認定資格を取得することをお勧めします。ただし、いずれも必須ではありません。Java Enterprise Edition のコアコンセプトを理解しておくと有利ですが、開発者でなくても受験できます。また、この試験ではアプリケーション開発タスクは課せられません。

Red Hat では、準備として Red Hat JBoss Application Administration I (AD248) の受講をお勧めします。

コースを受講することは必須ではなく、試験のみを受けることもできます。

Red Hat のトレーニングコースに参加することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。

Red Hat 製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されていますが、Red Hat では、そのような資料のいずれも試験対策ガイドとして公認していません。とはいえ、そのような追加情報は理解を深めるのに役立つことがあります。

試験の形式

Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Enterprise Application Server Administration - は、JBoss EAP に基づき JBoss EAP を使用したエンタープライズ・アプリケーションの管理に関する、受験者のスキルと知識を評価する実技試験です。

受験者は、通常のシステム管理で必要となるさまざまなタスクを実行し、特定の基準を満たしているかどうかが評価されます。実技試験では、受験者は実際の業務と同様のタスクを実行する必要があります。

Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Enterprise Application Server Administration - は実践的な実技試験で、所要時間は 4 時間です。試験中、インターネットアクセスは利用できず、資料や電子文書を持ち込むことも許可されません。ノートや書籍、その他の資料も持ち込めません。インターネットへのアクセスは厳重に制御されます。JBoss EAP に付随するドキュメントは、試験中に使用できるように用意されています。

Red Hat は、上記の時間やポリシーなど、試験の形式を変更する権利を留保します。変更する場合は、事前にお知らせいたします。

Red Hat 認定スペシャリスト試験 - Enterprise Application Server Administration - の環境

試験では、Red Hat Enterprise Linux® 6 システムで作業するので、Linux または UNIX の使用経験があると役立ちます。この認定試験の目的は、オペレーティングシステムの管理スキルをテストすることではないため、Linux/UNIX の豊富な経験は不要です。作業のための完全なデスクトップ環境が用意され、参照用の基本コマンドリストと、Red Hat Enterprise Linux に付属する man ページやその他ドキュメントが提供されます。

Fedora を利用すると、無料で Linux スキルを練習できます。Live CD バージョンが用意されているので、Fedora をコンピュータにインストールせずに操作できます。Red Hat Enterprise Linux と完全に同じではありませんが、求められる習熟度には十分な環境です。

試験結果と通知方法

試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。

試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。

初回の受験で不合格になった場合は、無料で 1 回再受験できます。詳細については、 トレーニングポリシーのページをご覧ください 。

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